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- 2025.12.11
前記事では、『街頭でのチラシ・ティッシュ配布は自社に合う?ハンディング×デジタルが問い合わせを安定させる仕組み』として、街頭配布とデジタル接点の役割を中心に整理しました。
本記事では、街頭配布を集客施策のひとつとしてどのように設計し、
デジタルと組み合わせることで「行動が起きる確率」をどのように高めていくか、
リアル集客の効果を交えながら、ひとつの視点として整理しています。
業種によってリアル接点とデジタル接点の効き方が異なるのは、
「生活者の購買意欲」と「接触のタイミング」の関係 で説明できます。
リアル集客の手段としての街頭配布は、長く続く手法で多くの現場で反応データが蓄積されてきました。
その傾向をSNSや広告で見えてくるデータと照らし合わることで、
街頭配布の効果が高まりやすい条件がいくつか見えてきます。
本記事では三つの効き方と関係性に注目し、街頭配布の効果を高める集客設計/リアル集客の設計という観点から整理しました。
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INFORMATION
株式会社フォチューナ
フォチューナは、経営とマーケティングを横断する伴走型の支援を提供する会社です。GoogleやSNS広告の運用を中心としたデジタルマーケティング支援、EC・コンテンツ設計・with AI対応などのWEBコンサルティング支援に加え、新しい価値づくりと事業成長を支える経営支援事業を展開しています。
検討度合いとは、いま“どれくらい行動に近いか”を示す指標
街頭配布の効果を高める三つの要素と、集客が動く瞬間
人がなにかに興味を持ったり行動を起こしたりする背景には、
いくつかの小さなきっかけが重なっていることがあります。
その中でも、特に影響が大きいのが 「時間帯」「生活導線」「興味関心・目的」 の三つの関係性です。
それぞれ単独でも作用しますが、重なったときに行動はより起きやすくなります。

人は常に一定の温度で動いているわけではありません。
同じ人でも時間帯や状況によって、行動への近さは変わります。
たとえば
- なんとなく気になっている(低温)
- 情報を集め始めた(中温)
- 今日・いま必要になった(高温)
SNSに接触したときと、仕事帰りに駅でチラシを受け取ったときとでは、
購買意欲がまったく異なる場合があります。
街頭配布を集客施策として設計するときは、この検討度合いを前提に「どのタイミングで、どの媒体から接触するか」を考えていくことが、リアル集客とデジタル集客をつなぐうえで重要になってきます。
①効果が高まりやすい時間帯(行動しやすい“瞬間”)
街頭配布の効果を高める三つの要素と、集客が動く瞬間
日々の生活には、行動に移しやすい時間帯と、そうでない時間帯があります。
これらは、生活動線の中にある“行動スイッチ” とも言えるタイミングです。

実際、街頭配布の現場データを分析しても
「いまなら行動できそう」という気持ちが自然に生まれる時間帯があるようです。
これはデジタルでも街頭配布でも同じで、朝はスルーされる内容が、夜だと受け取ってもらえるというケースも珍しくありません。
- 反応が良い時間帯トップ4:
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- 朝の通勤前
- お昼の休憩時間
- 夕方の帰宅導線
- 週末の買い物導線
特定の時間が成果につながりやすいブランドもあれば、
意外な時間に反応が集まるケースもあります。
こうした時間帯の違いを踏まえて街頭配布の配布設計や集客設計を行うことで、「いつ」街頭配布の効果が最大化するかを描きやすくなります。
こうした瞬間は、SNSのスクロール中とは違う心理状態で、行動が起きるタイミングをリアル集客としての街頭配布の設計に組み込むことが重要です。
②効果を左右する生活導線(出会う“場所”)
街頭配布の効果を高める三つの要素と、集客が動く瞬間
リアルの導線は、デジタルのように「画面を開いた瞬間の状態」が一定ではありません。
その日の気分や天気、人の流れ、歩くスピードによって、情報の受け取り方が変わることがしばしばあります。

その人が“動いている場所”に届かなければ行動にはつながらないため、
街頭配布の集客設計では、まず生活導線の把握と設計が出発点になります。
街頭配布の現場を観察していると、同じチラシでも受け取られ方が大きく変わる場所があることが分かります。
これは、導線ごとに「急いでいる」「立ち止まりやすい」「考えやすい」など、その場ならではの心理状態が異なるためです。
- 受け取ってもらいやすい導線の傾向:
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- 流れが少しゆるむ駅前の“出口周辺”
- 商業施設の入口付近や広場
- 夕方の帰宅導線で足取りが落ち着くポイント
- 休日の買い物導線(家族連れが情報を見やすい場所)
この視点は、SNSや広告では捉えきれない“接触の質”を高める要素として、
街頭配布を使ったリアル集客の効果を左右する要素になります。
駅前/住宅街/学校/スーパー前/クリニック周辺など、“人が確実に動いている場所”に街頭配布を設計していくことで、その場にいる生活者に合わせたリアル集客/集客設計を具体的に描くことができます。リアルな生活導線に沿った街頭配布の集客施策は、購入意欲の高まりと重なりやすいのが特徴です。
③効果につながる興味関心・目的(気になってから動くまでの内側のプロセス)
街頭配布の効果を高める三つの要素と、集客が動く瞬間
行動が生まれる前には、
その人の中で「気になっていること」が少しずつ形になっていく過程があります。
強い目的意識ではなくても、
“そろそろ向き合った方がいいかもしれない”
“必要になる場面が増えてきた”
といった、小さな意識の変化です。

こうした“内側の目的”が芽生えていると同じ情報に触れても捉え方が変わり、
街頭配布で受け取るチラシにも意味を感じてもらえることがあります。
一方で、この目的がまだ明確でない段階では、
時間帯や導線が合っていても行動にはつながりにくいことがありました。
- 内側の目的が生まれやすい背景の例:
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- 生活を整えたいという思い
- 長く後回しにしてきたことを見直したい気持ち
- 家族や子どもへの関心の変化
- 季節やイベントによる必要性の高まり
- その日たまたま直面した困りごと
目的がまだ明確でない人に対しては、街頭配布だけでは行動につながりにくいこともあります。
そのため SNSは目的の芽を育てる役割、街頭配布は行動を後押しする役割 として機能します。
マーケティングの領域では見込み顧客の中でも、
“必要性を認識し始めている人” を顕在顧客と位置づける捉え方です。
街頭配布を組み込んだリアル集客は、すでに目的が明確になり始めている人に対して、
「このタイミングなら動けそう」と感じてもらえる後押しになることがあります。
強い誘導をしなくても、その日の状況や気持ちと接触のタイミングが合うだけで、行動が自然に進むこともありました。
興味関心や目的が整理されると、
時間帯や導線と重なった瞬間に行動が生まれやすくなります。
この“内側のプロセス”を丁寧に捉えておくことは、
デジタルと街頭配布の役割をどう分担するかを考えるうえで、
集客施策の設計やリアル集客の方向性を決めるうえでも重要な視点になっていました。
まとめ|三つの要素がそろうと、行動は自然に動き始める
街頭配布の効果を高める三つの要素と、集客が動く瞬間

時間帯、生活導線、興味関心・目的の三つを丁寧に重ねていくと、
接点ごとの情報がそれぞれ単独で働くのではなく、
連続して作用する状態 が見られるようになります。
たとえば
- SNSで軽く興味を持っていた人が、その日の帰り道でチラシを受け取ることで行動に進むケース
- 逆に、街頭配布で初めて知ったブランドを、後日SNSで見かけて来店につながるケース
- 店舗周辺でのリアルな接触が、あとでSNSの世界観を受け止めやすくする場面
このように、街頭配布とデジタルが補完し合うと効果が高まります。
いずれも、単体では届きにくかった接点が、次の接点を自然につなげていく流れです。
三つの要素が重なると、
「関心が生まれる」「行動しやすい時間に触れる」「動ける場所で出会う」が
ひとつの線になるため、行動がよりスムーズに生まれます。デジタルと街頭配布は対立する施策ではなく、
生活者の流れを踏まえて補い合う関係として機能していきました。
── 補完し合うリアル×デジタルの集客設計
フォチューナでは、運用現場で得られるデータや観察結果を重ねながら、
街頭配布の効果を高める接点設計を行っています。
グループ会社「せいじつ屋」を通じて、
月あたり約1,000~1,200名規模の街頭配布スタッフによる実働データを蓄積しており、
大量配布に必要な導線設計や時間帯の判断、
接点後のデジタル集客まで一連の流れを検証してきました。
こうした“実際に動かしたデータ”にもとづく設計が、
街頭配布とデジタルを組み合わせたリアル集客での接点づくりの再現性を支えています。
次回は、“再現性のある接点施策は継続できるのか?”という視点から、
街頭配布(チラシ・ティッシュ・サンプリング)がどんな場面で効果を発揮し、
どのようなデジタル施策と結びついていくのかを、少し丁寧に整理していきたいと思います。
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AUTHOR PROFILE
YAGISAWAWEBコンサルティング事業 プロジェクトマネージャー
新規事業とリテール領域で支援するプロジェクトマネージャー。WEBディレクター、営業を経てインバウンドマーケティングと情報設計などの上流工程の知見から企業のDX推進に従事する。 HubSpotインバウンド認定、HubSpot Marketingソフトウェア認定資格を保持。
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