街頭でのチラシ・ティッシュ配布は自社に合う?ハンディング×デジタルが問い合わせを安定させる仕組み
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2025.11.17

街頭でのチラシ・ティッシュ配布は自社に合う?ハンディング×デジタルが問い合わせを安定させる仕組み

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なぜ今“リアル×デジタル統合”なのか

集客に取り組む多くの企業が、SNSや広告といったデジタル施策を継続している一方で、「なぜ成果が安定しないのか」「自社ではどの施策を優先すべきなのか」
という問いに直面します。

その背景には、
“行動が動く瞬間” は顧客の生活導線と意志の強さによって大きく変わるという、シンプルですが見過ごされがちな前提があります。

デジタル施策は“拡張力”が強く、広い層に効率良く届けることができます。
一方で、街頭ハンディングのようなリアル接点は、生活動線×時間帯に沿った“即時反応”を生み出しやすい特性を持っています。

街頭配布の現場では、長年の配布データや反応データが蓄積されています。
これらの傾向をもとに、フォチューナでは購買意欲の変化を時間軸で整理した「購買意欲×時間軸マップ」を作成してきました。


Contents

街頭配布(ハンディング)とは?

自社にフィットする施策なのか?

判断基準:自社はどのタイプに当てはまるのか?

適性がわかると、ムダな集客が減る

重視するのは「温度 × タイミング × 導線設計」


街頭配布(ハンディング)とは、駅前や生活導線上でチラシや試供品を“手渡し”し、その場で接点をつくる集客手法です。生活者が“動いている瞬間”に直接アプローチできるため、行動につながりやすいのが特徴です。

街頭配布(ハンディング)とは?

購買意欲×時間軸マップを作成しました

「購買意欲×時間軸マップ」 を作成して見えてきたことは、
SNSや広告だけでは捉えきれない行動トリガーが、生活者の日常のなかに確かに存在するということ。
そしてこの“リアル”と“デジタル”を対立軸として扱うのではなく、
それぞれの強みを組み合わせて、検討度合いに合わせた最適な接点を設計することが、
最も再現性の高い集客導線につながる
ということでした。
たとえば、

  • SNSで興味を持っていた人が、帰宅途中のハンディングで行動に移る
  • ハンディングで一度接触した人が、後日広告を見て再び検討する
  • 店舗近くでリアル接触をした方が、SNSでブランドを再認識する

といった、“接点が連鎖する集客” が生まれます。

フォチューナが提案するのは、デジタルかリアルか、どちらかに寄せることではありません。
生活動線 × SNS × WEB広告」を一つの設計思想でつなぐこと。
その上で、業態に応じた最適な割合と役割を定義し、再現性のある集客モデルへと更新していくことです。

この視点をもとに、次章では 「業界ごとの適性はどう違うのか」 を丁寧に整理し、
あなたのビジネスに合った集客設計のヒントをお伝えしていきます。


自社にフィットする施策なのか

リアルとデジタルを組み合わせた集客は、「どの業種でも同じように効く」というものではありません。

実際には、業界ごとに“接点が効くポイント”は大きく異なります。
フォチューナでは、これまでの支援経験と現場データを統合しながら、業態ごとに SNSの相性・広告の相性・ハンディングの相性 を整理してきました。その結果見えてきたのは、次のような傾向です。


①「比較検討が長い商材」× SNS相性が高い業態

①「比較検討が長い商材」× SNS相性が高い業態
  • ライフスタイル・美容
  • 生活サービス
  • インテリア関連 など

これらの業種は、SNSでの世界観発信や、体験ストーリーとの親和性が非常に高く、認知~検討までじっくり関係性をつくることが成果につながります。


②「行動の瞬間がある商材」× ハンディング相性が高い業態

②「行動の瞬間がある商材」× ハンディング相性が高い業態
  • 飲食
  • クリニック
  • ジム・フィットネス
  • 教育・習い事
  • 店舗型業態
  • 駅前・生活導線型ビジネス

生活動線上での“その瞬間”の接触が、関心レベルを一気に引き上げます。
特に 駅前・帰宅導線・朝の活動開始導線 は、リアル接点の効果が表れやすい領域です。


③「短期行動と長期検討の両方がある業態」

③「短期行動と長期検討の両方がある業態」

短期的に行動が起こりやすいきっかけ(来店・相談)と、中長期での比較検討(SNS保存・あとで調べる)がどちらも発生する領域です。この2つの行動が混在する業態は、リアルとデジタルを組み合わせることで最も成果が伸びやすくなります。

  • 物販全般
  • サービス業(美容・健康・習い事)
  • 地域密着型の生活支援サービス
  • 店舗をもつサブスクリプション型ビジネス

SNSで興味を形成し、広告で比較検討を深め、リアルで行動を誘発する——
この連鎖が最も明確に現れる領域です。
フォチューナが特に強みを発揮できるのも、この領域です。


判断基準:自社はどのタイプに当てはまるのか?

あなたの業態がどのカテゴリーに入るかは、実は非常にシンプルな5つの問いで判断できます。

  1. 検討期間は短いか、長いか
  2. 店舗/対面の有無
  3. 行動が動く“瞬間”が存在するか
  4. SNSとの親和性(世界観・物語・工程)があるか
  5. 再来店/継続が成果につながるか

この5つがわかると、リアル×デジタルの最適な配分 が自然と見えてきます。


適性がわかると、ムダな集客が減る

適性を見ることの価値は、「どの施策をやるか」ではなく、「何をやらなくていいか」が明確になること にあります。

  • デジタルを伸ばすべき業態なのか
  • リアル接点の比重を増やすべき業態なのか
  • それとも、統合ですべてが伸びる業態なのか

適性が分かると、判断の軸が整い、成果につながる施策に集中できます。


重視する「関心レベル × タイミング × 導線設計」

リアル×デジタル統合を勧める理由は、単に「組み合わせると良い」からではありません。
生活者の意思とタイミングに合わせて、最適な接点を設計するために必要だから です。

SNS・広告は拡張力を持ち、理解や比較を後押しします。ハンディングは、生活動線上で即時反応を生みます。
これらを購入意思に合わせて組み合わせることで、“必要な人に、必要なタイミングで、必要な情報を届ける”という自然な導線づくりに繋がっていきます。

次回は── “集客が動く瞬間”を紐解きながら、街頭配布(ハンディング)が持つ役割をもう少し丁寧に整理していきたいと思います。

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株式会社フォチューナ

フォチューナは、経営とマーケティングを横断する伴走型の支援を提供する会社です。GoogleやSNS広告の運用を中心としたデジタルマーケティング支援、EC・コンテンツ設計・with AI対応などのWEBコンサルティング支援に加え、新しい価値づくりと事業成長を支える経営支援事業を展開しています。