直帰率・回遊率・離脱率の理解から改善まで分かりやすく徹底解説!
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2021.10.14

直帰率・回遊率・離脱率の理解から改善まで分かりやすく徹底解説!

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オウンドメディア担当者がGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールでよく目にする指標として「直帰率」「回遊率」「離脱率」があります。ユーザーの満足度を測る指標として「直帰率」「回遊率」「離脱率」が扱われますが、Webサイトの種類や目的によって評価ポイントは大きく異なります。
本記事では、3つの指標と改善方法をご紹介します。


直帰率・回遊率・離脱率とは?

今さら聞けない!直帰率・回遊率・離脱率を理解〜改善策まで徹底解説!

直帰率・回遊率・離脱率とは、オウンドメディアに訪れたユーザーの行動やコンテンツの改善すべき点がわかる指標です。直帰率・回遊率・離脱率を知ることで、オウンドメディアが正しく最終目標に向けて運営されているかどうかが確認できるでしょう。目標達成を阻む要因を探り、より目標に近づくための施策を立てることができます。ここでは、それぞれの意味や違いについて紹介します。


直帰率とは

直帰率とは、オウンドメディアを訪れたユーザーが最初のページだけで離れた(直帰)場合の割合(率)を言います。
ユーザーが検索からWebサイトにアクセスし、閲覧してスクロールしたが、関連ページをクリックしたり、カートや問い合わせに至らなかった場合、ユーザーはWebサイトから「直帰(単一ページのみセッション)」します。

直帰率の定義は、直帰が発生するセッション、つまり同じページでアクセスと離脱するセッションの割合です。各ページの直帰率は、Webサイトの全体的な直帰率に影響しますのでユーザーの満足度を測る指標とも言えます。

Webサイトとそのページの直帰率はどのように計算されますか?

直帰率は「直帰したセッション数 ÷ 全セッション数」で計算されます。

たとえば、100人のユーザーがWebサイトにアクセスし(合計セッション)、そのうち5人がすぐにページを離れた場合(単一ページのセッション)、Webサイトの直帰率は5%です。反対に95%のユーザーは別のページを閲覧したり、ボタンをクリックしてWebサイト内でアクションをした、ことになります。

直帰率が高い場合には、改善が必要です。コンテンツが読みづらい、デザインが合わない、ユーザーが欲しい情報がないなどが考えられます。直帰率は流入経路によっても変わり、広告からのアクセスは直帰率が高くなりやすい傾向があり、GoogleやYahoo!検索の場合は積極的に興味を持ってアクセスしていることが多いため、直帰率も低くなる傾向があります。


回遊率とは

回遊率|今さら聞けない!直帰率・回遊率・離脱率を理解〜改善策まで徹底解説!

回遊率は、1回の訪問でユーザーがサイトを巡った割合、つまりどれだけページを見たかを表す割合(率)を言います。
回遊率は「PV(ページビュー)数÷セッション数」で計算されます。

たとえば、100人のユーザーがWebサイトにアクセスし(合計セッション)、200ページ閲覧された場合(ページビュー)サイトの回遊率は「2」です。サイトのさまざまなページにアクセスするほど回遊率は上がり、通常は回遊率が高いほどユーザーの満足度が高いと判断されます。
回遊率の数値でわかることは、サイトの好感度です。サイトの訪問により閲覧したページ数がわかりますが、通常は数値が高いほど、ユーザーはコンテンツを気に入って長く滞在していると考えられるでしょう。
回遊率が高い場合、ユーザーと接触する機会も多くなります。再訪問で多数のコンテンツを閲覧し、商品やサービスを購入する顧客となる可能性もあるでしょう。回遊率が高く、かつ直帰率が低い場合には、良質なコンテンツとして検索エンジンに高く評価され、検索順位が上がる可能性も高いと言えます。


離脱率とは

離脱率とは|今さら聞けない!直帰率・回遊率・離脱率を理解〜改善策まで徹底解説!

離脱率とは、セッションの中で最後になったページの(離脱)の割合(率)を言います。
ユーザーがWebサイトにアクセスし、カテゴリページ、商品ページの順に移動して、離れます。
この場合 商品ページが出口です。商品Aは閲覧されているが離脱高い、商品Bは離脱が低いなどWebサイト内におけるユーザー行動の指標となります。

Webサイトとそのページの離脱率はどのように計算されますか?

離脱率は、ページごとの離脱割合がわかり「離脱したセッション数 ÷ 全PV数」で計算されます。

離脱率をモニタリングすると、サイトの特定のページやページグループのパフォーマンスを理解するのに役立ちます。ただし、訪問中に日付が変わったとき、サイト内で30分以上放置された場合にGoogleアナリティクスでは離脱と判断されます。ユーザーが最も離脱しているページを理解し、最も高い割合(つまり、離脱率)を把握すると、どのページが改善の必要箇所が理解できる指標です。

離脱率はサイトの全ページで計測し、数値が高いページを割り出すことも必要です。申し込みフォームなど離脱が自然なページもあるため、ページの内容も合わせて吟味しなければなりません。直帰率も合わせて検証し、どちらも数値が高いページはより改善を検討すべきといえるでしょう。
逆に離脱率が低く、PV数が多いページは魅力のあると評価でき、サイト内の見本となります。


直帰率と離脱率の違い

直帰率と離脱率は、訪問者がいつどこでサイトを離れるかを計測する指標としては同じです。ただし計測の対象が異なりますので注意が必要です。直帰は単一ページセッションの場合にのみ発生するのに対し、離脱はすべてのWebページが対象になります。


分析方法

それぞれの数値の意味を考えると、直帰率と離脱率の数値は低く、回遊率は高い方が理想的と思うかもしれません。しかし、サイトを見ているユーザーの心理はさまざまで、単純に数値の高低で判断できない部分もあります

直帰率が高い理由に、最初のページで問題が解決した可能性もあります。そのようなユーザーは、再度訪れる可能性もあるでしょう。回遊率が高くても、サイトが魅力的で長く巡っているとは限りません。サイトの導線が複雑で、サイト内を探し回っている可能性もあります。そのような場合、見づらいサイトだと敬遠されることもあるでしょう。
数値の高低だけではなく、ユーザーが購買体験(もしくは問い合わせなど)を優先した分析をオススメします。

サイト分析と改善サービス|顧客から信頼を獲得するにはサイト分析と改善から

チャネル別の直帰率|Googleアナリティクス

サイト全体の離脱率|Googleアナリティクス

ページ別の離脱率|Googleアナリティクス

サイト全体の回遊率|Googleアナリティクス


直帰・回遊・離脱率を改善する方法

今さら聞けない!直帰率・回遊率・離脱率を理解〜改善策まで徹底解説!

直帰率・離脱率が高く回遊率が低い場合、サイトの改善を検討しなければなりませんが、数値が高い低いだけで判断するのはリスキーです。
コンテンツの中身や文脈にフォーカスして、ユーザーがサイトに1ページアクセスする理由を理解することが重要です。改善に役立つ4つの視点からチェックしましょう。


デザインや構成をチェック

Webサイトの直帰率が高い場合、読み込み時間が遅い、デザインや要素が混乱している、ウェブサイトのバグなどから引き起こしている可能性があります。サイトを訪れた人は文脈を読む前に、全体のデザインや構成(ざっとスクロールして)をすばやく把握します。

ユーザーがWebサイトでどのように行動しているかを理解しない限り、特定の原因に起因するものではありません。ユーザーにとってストレスがなく読みやすい文字で、適切な量の写真や画像でセンスの良いサイトは離脱されず、興味を持って読み続けられます。


コンテンツの長さ

読みやすさとも関連しますが、コンテンツの長さにも注意が必要です。説明(ブロック)が長くなる場合は項目で分けたり、目次をつけて見やすくる必要があります。
最近はスマホの閲覧が多いため、文字ばかりでなく画像や動画などで変化をつけることも大切です。


ページの表示速度を確認

ページの表示が遅いのも離脱原因のひとつです。表示速度は検索ランキングの評価ポイントになっているため、速度の低下は検索順位が下がる原因にもなります。
Googleは、ページの表示速度が1秒から3秒に落ちると直帰率が32%上昇し、1秒から5秒に落ちた場合は90%にまで上昇すると発表しています。
画像が多いなどの理由で表示が重くなっている場合は、画像データの容量(kb/mb)を圧縮して表示速度を改善する必要があります。


ユーザーがわかりやすい導線設計かチェック

導線がわかりにくいサイト設計も、直帰率や離脱率を高める原因です。
わかりやすい導線設計かどうかをチェックしましょう。導線設計が十分に行われていない場合、訪れたユーザーは目的の情報にたどり着けず、離脱しやすくなります。導線設計をチェックする際はユーザー目線になり、UI(ユーザーインターフェイス)設計も意識しましょう。ユーザーが見やすいデザインかどうかを確認することが、離脱を減らすポイントです。


直帰率・離脱率・回遊率を改善してアクセスを高めよう

今さら聞けない!直帰率・回遊率・離脱率を理解〜改善策まで徹底解説!

直帰率・離脱率・回遊率は、サイト運営の目標を達成するために大切な指標です。
サイトの改善すべき点がわかり、アクセス数アップに貢献します。それぞれの数値が示す意味を理解し、問題があればサイトの改良に努めましょう。数値は単体で判断するのではなく、総合的に考える必要があります。数値の高低だけではなく、ユーザーが購買体験(もしくは問い合わせなど)に障害がないか、利用しやすいサイトか、を優先した分析が重要です。

アナリティクス解析士が在籍するフォチューナでは、
サイト・コンテンツの分析を行い運用のアドバイスをさせていただきます。