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- 2021.11.24
これまでは店舗でしか叶わなかったオーダーメイド。しかし技術の進歩によりWEB上でも簡単にシミュレーション機能が使えるようになり、ECにオーダーメイド機能が取り入れられるようになりました。そこでECでオーダーメイドを扱うメリットについて紹介します。
ECの歴史
ECで生き残るためのオーダーメイド戦略
オーダーメイドがなぜ必要なのか。それを理解するためにはこれまでのオンラインショッピングの歴史を知ることがポイントです。ECはどう変化し、顧客の購買プロセスと心理はどのように変わってきたのでしょうか。
これまでのECサイト
日本にECが本格的に導入されたのは1997年、楽天市場がスタートしたころです。それ以前はECサイトを持っているブランドはレアで、自社サイトでEC機能を持っているだけで商品が売れた時代でした。
その後、ECモールの戦国時代が幕を開けます。「モールに出店すれば売れる」と言われ、BtoCのEC市場規模は1998年の645億円から2004年の5兆6,430億円と6年でなんと87倍も市場が膨れ上がりました。
サイト名 | ECサイトスタート/日本上陸年数 |
楽天市場 | 1997年 |
Yahooショッピング | 1999年 |
Amazon | 2000年 |
ZOZOTOWN | 2004年 |
しかしモールの市場拡大に伴い、店舗側は手数料や在庫のコントロールという負担を抱えながら、出店数、商品数の多いモールの中で年々厳しくなる他社との競合にさらされることとなります。またカスタマー側はモールに出品されている多くの商品から自分が欲しいものを選ぶことが難しくなるというジレンマを抱えるようになりました。
参考┃経済産業省次世代電子商取引推進協議会株式会社 NTTデータ経営研究所
現在のECサイト
現在は、多様なチャネルが増えた中でも特にオリジナリティが目立つ、「ECは自社サイトで」という流れに戻ってきました。
ほとんどのモノがすぐに買える環境で、顧客は「何をどう選ベば良いか」悩むようになったからです。普通のことをしているだけでは商品の売れ行きは鈍くなる一方。自社商品の魅力〜思いや背景を訴求して他社との差別化を図ることが重要視されるようになり、モールではなく、よりブランドのカラーとメッセージを伝えることができる店舗の自社ECへと回顧したからです。
またその裏には、パソコン・インターネット・スマートフォン、これらが一般的になったことでカスタマー側にオンラインショッピングが日常となったこと。店舗側は安くて高機能なASPカートシステムサービスを提供する企業が増えたことから、EC機能を手軽で安価に自社サイトに組み込むことができるようになったという世の中の変化があります。
加えて自社ECで集客に成功すればモールへの手数料を払う必要がなく、CPAが下がるというメリットも無視できません。
オーダーメイドのメリットとは
ECで生き残るためのオーダーメイド戦略
これまで実店舗に限り、顧客に合わせたサイズやパーツカラーの変更などのオーダーメイドサービスが行われていました。このオーダーメイドは今まではオンラインでは難しいと思われていましたが技術の発展とともに簡単にできるようになりました。オーダーメイドを支えるのがシミュレーション機能。出来上がりを具体的に画面上で再現することができるようになったので顧客はイメージを見ながら自分好みのオリジナルの一点を注文することができるようになり、店舗側は顧客のニーズに多様性をもって応えられるようになったのです。
オーダーメイドは分野・業種を問わない
オーダーメイドという機能は業種を問わず広く転用可能です。アパレルブランドやシューズブランドはもちろん、ハウスメーカーのようなオンライン上での販売をしない業種でも、組み合わせを楽しめるコンテンツを通じて自社のファンを獲得することが可能。これはインバウンドマーケティングにも繋がります。
顧客のニーズに応えることができる
オーダーメイドの成功例としては日本の伝統工芸も例外ではありません。例えば、だるまを製造・販売する会社『DARUMAYA』がそう。職人が丁寧に手作りするだるま。縁起物や土産物として需要があった昔に比べ昨今は売上が低迷していましたが、最近ECサイトでカスタマイズ機能を導入、オーダーメイドが可能になったことで売り上げが回復、向上しました。

なんといっても自分だけのオリジナルカラーのだるま。より縁起よく飾るにもテンションが上がること間違いなし。想像しただけで購買意欲を刺激されると思いませんか?
オンライン上でオリジナルのだるまを制作し購入できることは、他社との差別化がつき売上UPはへと繋がりました。

シミュレーションから決済までそろった購入体験システム┃SECプラン
オーダーメイド機能なら他社との差別化が簡単にでき、顧客の心も鷲掴み!
ECで生き残るためのオーダーメイド戦略
顧客が「何をどう選ベば良いか」悩むようになったため、商品のブランドに対する思いや背景が重要視されるようになったというのは前述の通り。そんな顧客の心理とニーズに応えるひとつの手段であるオーダーメイドは、今後ECサイトで他社との差別化をはかるうえで欠かせないポイントであり、顧客に選ばれるためのより重要なポイントとなっていくことでしょう。
フォチューナではオーダーメイドが可能なECサイトの制作を支援しています。
導入をお考えの際はぜひお気軽にご相談ください。
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AUTHOR PROFILE
HIROHATAWEBコンサルティング事業部 / 関西チーム プランナー兼ディレクター
リテール業界を得意とし、WEBマーケティングを支援するプランナー。前職はリテール業界にて社内マーケティング兼、制作ディレクターを担当しておりました。フォチューナに入社後、WEBディレクター、営業を経て情報設計、開発案件にも携わっています。 制作し納品するだけでなく、公開後の運用フォローや、成果に近づくため伴走した支援を行っております。 HubSpotインバウンド認定資格を保持。
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