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- 2022.03.24
EV(電気自動車)や水素エンジン、AIの自動操縦を手がける自動車メーカーが続々と登場し、年々自動車は快適で安全な乗り物になっています。オートバイも同様に進化していますが、車と違って風を感じライダー自ら運転する楽しみは他に無いもので、世界中にファンが多いカルチャーの1つでもあります。
そこで全国にバイク店舗を持ち年間約9万8000台の実績を持つレッドバロンが『バイクの日(8月19日)』にオウンドメディア「ForR(フォーアール)」を公開しました。バイクに関する悩みや疑問、課題の解決に役立つコンテンツを豪華ライター陣が筆書となって発信しています。オウンドメディア「ForR(フォーアール)」を参考に記事カテゴリーのポイントと国境を超えて魅了するオートバイのオウンドメディア・海外版をご紹介します。
オートバイ業界もインバウンドマーケティング
年々厳しくなる環境規制と、消費者の意識が「個所有からシェアする時代」へ変わり、国内のオートバイ事情は、1982年の販売台数(約328万5000台/年)をピークに2020年は約7万台と大きく減っています。メーカーと販売店は新規顧客はもちろん、リターン組(以前乗っていたが今は所有していない)の掘り起こしにも力を注がなくてはいけません。業界としては、専門誌の紙面広告がほとんどで、顧客へプッシュ型のアウトバウンドマーケティングとなっています。しかし、インターネットの普及により、スマホやパソコンなどを通して人々が自ら情報を探しに行くようになり、マーケティングのスタイルも変わってきました。
未来顧客となり得る潜在層が興味を持ちそうなコンテンツをフックにすることで顧客との接点を広げ、ビジネスチャンスを拡大するインバウンドマーケティングが普及しています。
レッドバロンが運営するオウンドメディア「ForR」
全国にバイク店舗を持ち年間約9万8000台の実績を持つレッドバロンが運営するオウンドメディア「ForR(フォーアール)」は、”バイクを楽しむすべての方にお届けする総合WEBメディア”をコンセプトにバイクに関する悩みや疑問、課題の解決に役立つコンテンツを発信。
CMSはWordPressを活用しているので、スマホ閲覧でもとても読みやすいレイアウトになっています。
ニーズがある10のカテゴリーに分けたオウンドメディア
オウンドメディアは、ユーザーにとって記事の内容と同じように、カテゴリー(ジャンル)は重要な部分になります。なぜなら単一ページを見たユーザーがWEBメディアの中でさらに読み進めたい、と思わせる構造を持つことが興味度合いを高めるポイントになるからです。
- ForRのカテゴリー
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- BUY -バイクを買う-
- SELL -バイクを売る-
- TOURING -ツーリング-
- SUPPLIES -用品-
- VEHICLE -車両情報-
- USEFUL -役立ち情報-
- RACE -レース-
- MAINTENANCE -メンテナンス-
- COLUMN&ESSAY -コラム&エッセイ-
- NEWS -ニュース-
たとえば検索から、ジェットヘルメットをオススメする6つの理由にアクセスして閲覧した、とします。(この記事のカテゴリーは「用品」です)ヘルメット記事を読んだ後、関連記事にある別の「用品」記事をクリックした場合、このユーザーは「すでにバイクを所有していて、用品を買い換えようとしている」と仮説ができます。カテゴリーによって、多く閲覧されていればニーズがあると判断し、逆に少なければそのカテゴリーは改善が必要と考えましょう。さらに商品やサービスを購入する顧客となる可能性があるためメルマガ登録を用意したり、ソーシャルメディアへフォローを促すなど見込み客→購入顧客へ育成することもオウンドメディアには重要です。
海外のオウンドメディア事例
海外は日本より早く自社ブログ・WEBメディアでコンテンツを充実させて、ユーザーとの信頼関係を長期的に構築する手段としてオウンドメディアを活用しています。
注目すべき海外のオートバイ業界のオウンドメディアについていくつかご紹介したいと思います。
ハイセンスでカッコいい!BIKE EXIF
Bike EXIFは、世界で群を抜いて最も人気があり影響力のあるカスタムバイクのオウンドメディアです。出版社のクリスハンターによって2008年に設立され、現在、毎月100万を超えるページビューを集めており、ソーシャルメディアで毎月約300万のインプレッションを生成しています。
ページビュー(PV)とは、Webサイトで表示されたページの閲覧数を指しています。Webサイト全体や特定のページがどれくらいユーザーに閲覧されたのかを知る指標で、ユーザーが特定のページを閲覧した回数を知ることができます。
世界中の熱心なファンが最新のカフェレーサー、ボバー、スクランブラーのカスタムビルダー(ショップ)の情報源になっています。コンテンツ管理はWordPressを活用しているので、とても読みやすく検索エンジン対策がされています。
- Bike EXIFのカテゴリー
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- Cafe Racers -カスタムバイク-
- Bobbers -カスタムバイク-
- Electric -電動バイク-
- How-to Guides -作り方/メンテナンス-
- Gear Reviews -用品レビュー-
88万人フォロワーをもつReturn of the Cafe Racers
2006年に立ち上げられた Returnof the Cafe Racers は、インターネットで最も長く運営されているカフェレーサーおよびカスタムバイクのWebサイトの1つです。
A07online mediaグループになって運営していますが、現在も約88万人(2021年8月時点)のフォロワーと、世界中のオートバイイベント、報道など多くのコンテンツをWordPressで管理、定期的に公開しています。
- Fcebookアカウント (56万人フォロー)
- Instagramアカウント (16万人フォロー)
- Twitterアカウント (2.2万人フォロー)
- Pinterestアカウント (13.4万人フォロー)
- Return of the Cafe Racers のカテゴリー
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- Cafe Racers -カスタムバイク-
- Gear Reviews -用品レビュー-
- More stuff -レビュー/インタビュー-
- Find a shop -世界のショップ一覧-
- Shop -製品一覧-
世界から注目されるブランド DEUS EX MACHINA
オースラリアに拠点を置くモーターサイクルとサーフィンメーカーのDEUS EX MACHINA(デウスエクスマキナ)は、自社のオウンドメディアで自社製品とそのライフスタイルを積極的に紹介しています。サイトのメインはECサイトになりますが、世界中からピックアップされたブログ記事も充実しています。
DEUS製品を使用しているアーティストのインタビューでは、PV動画で紹介してる他、見てて飽きないほどの質の高い写真ギャラリーをオウンドメディアで楽しむことができます。
- DEUS EX MACHINAのカテゴリー
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- Shop all -製品一覧-
- Life style -ジャンル分類-
- Look book -新商品のギャラリー-
- Blog -8つのカテゴリー-
オウンドメディアはメリットが多い
オウンドメディアを活用して、メーカーやショップに興味を持ってもらい集客のきっかけ作りにできれば、メリットは非常に大きいです。日本国内と海外ではオートバイ文化が少し違いますが、カッコイイ!ものを好きな人種には変わりません。
オウンドメディアは、短期的な計画には不向きですが、コンテンツとニーズが多いカテゴリーで潜在層との接触を狙って長期的なファンを増やしましょう。
フォチューナではインバウンドマーケティングとインバウンドを意識した制作を支援しています。
WordPressへのCMS乗り換え、高度なウェブサイトの構築までご提案。
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AUTHOR PROFILE
YAGISAWAWEBコンサルティング事業 プロジェクトマネージャー
新規事業とリテール領域で支援するプロジェクトマネージャー。WEBディレクター、営業を経てインバウンドマーケティングと情報設計などの上流工程の知見から企業のDX推進に従事する。 HubSpotインバウンド認定、HubSpot Marketingソフトウェア認定資格を保持。
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