インバウンドに必要なCMSは?WORDPRESSがおすすめなワケ。
2023.01.06

インバウンドに必要なCMSは?WORDPRESSがおすすめなワケ。

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昨今のデジタルマーケティングでは、企業から顧客に対して一方的に働きかけるのではなく、買い手視点の有益なコンテンツ制作で何かを知りたいと思ったときに求められる情報が必要、とされています。本記事では、インバウンド手法に必要不可欠なシステム「CMS」 と、WordPressのポイントを解説します。

インバウンドマーケティング

Web上でコンテンツを作成・管理する「CMS」。有効な手段で主流となるインバウンドマーケティングコンテンツマーケティングにおいて、必要不可欠なシステムです。

昨今では、企業から顧客に対して一方的に働きかけるアウトバウンドマーケティング」よりも、顧客が欲するコンテンツを提供して興味を喚起する「インバウンドマーケティング」が主流となっています。インバウンドマーケティングにおいて、オウンドメディアによる情報発信は有効な手段のひとつですが、ただ単に情報を発信するだけではなく、顧客が欲する情報に合わせて常に進化できる必要があります。


CMSとは?

インバウンドマーケティングに不可欠なCMS

cms

CMS(Content Management System)とは、Web制作で一般的に用いられるHTMLやCSSなどの専門知識を必要とせず、誰でも簡単にページの作成から公開、管理ができる企業や団体、ブランドなどあらゆる組織のWebサイトで導入されています。

機能メリット

などが挙げられます。無料(オープンソース)CMSは、一から設定するオリジナルのCMSと比較し、工数が少なくてすむ上、普及率が高まっています。最近では、CMSの標準機能を使用しつつ、企業運用に合わせた独自機能を追加、カスタマイズしたものを構築しているケースが通例です。


CMS導入がもたらす5つのビジネスメリット

インバウンドマーケティングに不可欠なCMS

では、CMSを導入するメリットはなんでしょう。3つの大きなメリット「企業は品質の安定、低コスト化、運用スピード向上」を得ることができます。

CMSの普及により、WEBサイトに必要なHTMLやCSSなどの制作言語、かつFTPなどのサーバーの知識が不要になりました。一昔と比べ、ミスは格段に減り、サイトの品質は向上しました。また、作業効率の向上されたことで、人件費も削減でき、作業フローが簡素化されました。そして、CMSはデジタルマーケティングにも利用できるため営業支援と業務推進スピードもアップしました。

その結果、予算や人員をコンテンツ作成に回すことができ、より優れたコンテンツを発信することができるというサイクルが生まれやすくなりました。


1.自社運用できるメリット

CMS導入の目的として多いのが、「自社で運用できる」という点です。
CMSは、WEBサイトに必要なHTMLやCSSなどの制作言語、かつFTPなどのサーバーの知識が不要になるため、自社のタイミングですぐに作成、公開できるので、フェアやセール、イベントの情報もタイムリーに発信可能が可能です。その結果、自社の顧客や潜在顧客に対して、常に新しい情報を届けられます。また、最新の情報を発信し続けることは、信用にも繋がります。

スピーディーに運用するためには、社内での運用が不可欠です。現代社会において、CMSの導入は、企業にとって必須と言えるでしょう。


2.SNS運用とも相性抜群

最近では、SNSを運用して集客やブランディングに繋げている企業も多くあります。そのような戦略にも、CMSによって作業の効率化が実現できます。
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSをそれぞれ利用しながらそれらをWEBサイトと連携させることで商品やサービスの情報発信をもっと有効的拡散を促すことができます。
また、SNSでシェアされた際に表示させる画像や文言を簡単に設定できます。
それぞれのアカウントにログインし、投稿する単純作業も手動で行うと、膨大な手間がかかってしまいます。CMS標準機能の予約投稿を使用すれば、多くの人が見ている時間を狙って自動で記事を投稿することができます。


3.SEO対策に強い

商品や製品購入を検討している顧客のほとんどが、ネット検索で下調べをしています。よって検索エンジンの上位に表示されることも重要になってきます。CMSによってSEO(検索エンジン対策)作業の効率化が実現できます。
良質なコンテンツが増えるとサイト全体の評価が上がり、キーワードでの検索順位が上昇するため、確実に流入を増やしていくことができます。また、コンテンツから適切な誘導を行えばCVの増加にもつながります。


4.潜在顧客との接点が広がる

まだコンタクトしていない、新規顧客と繋がることが出来るのもインバウンドマーケティングのメリットです。未来顧客となり得る潜在層が興味を持ちそうなコンテンツをフックにすることで顧客との接点を広げ、ビジネスチャンスを拡大することができます。


5.営業支援や顧客管理ができる

CMSはインバウンドマーケティングに必要なデータや経営の可視化するためのツールに連携することができます。

  • セキュアに顧客情報を管理するCRM(カスターマー リレーションシップ マネジメント)
  • 営業を効率化し、売上アップを実現することを目的とした営業支援ツールのSFA(セールス フォース オートメーション)
  • Googleのサービス・ツール群
  • ShopifyBASEmakeshopなどのネットショップ

CMSで最も有名なWordPress(ワードプレス)

インバウンドマーケティングに不可欠なCMS

ワードプレス
WordPressを使用したWebサイトは、インターネット上のすべてのWebサイトの33%を占めている。CMSを使用しているサイトに限ると、実に60%に達します。

数多くあるCMSのうち、代表的なものがWordPress」(ワードプレス)です。WordPressは、カスタマイズ次第で初心者から上級者まで幅広く利用できることから、日本はもとより世界中で利用されています。
オープンソース(ソースコードが無償で公開されており、商用・非商用問わず自由に改良・再配布できるソフト)で、ソフトの入手や維持に費用がかかりません。同時に、プラグイン(拡張機能)が豊富なことも特徴の一つです。
その利便性の高さから、海外発のCMSではありますが、日本国内でも圧倒的シェアを誇っています。
WorsPressのおすすめするレンタルサーバーのサービスでも利用を推奨しているケースが多く、ワンクリックでインストールできるようなシステムを作っている業者もあり、個人利用から企業まで幅広いシーンで使用されています。


その他のオープンソースCMS

「Drupal」(ドルーパル)は、Wordpressと同様にオープンソースのCMS。世界的な大企業や政府機関、大学、NGOなど、大規模なサイトを中心に利用されている傾向にあります。
特徴は、基本部分と追加拡張部分の組み合わせで構築されていることです。Webサイトに合わせて拡張モジュールを使用し、数多くある機能から必要な機能を追加することで、柔軟なサイト構築が可能となります。また、80カ国以上の言語に対応しています。

「XOOPS」(ズープス)は、会員制のポータルシステムとして開発されたオープンソースのCMSです。現在はWebアプリケーションプラットフォームとして利用されています。
個人的なブログはもちろん、モジュールを追加して拡張・カスタマイズすることで、ニュースやフォーラム、ダウンロードページなどのコンテンツをユーザーが追加、更新、改善することができるのが特徴です。SNSのようなサイトの構築に適しています。


WordPressがオススメのワケを解説します

インバウンドマーケティングに不可欠なCMS

TODOリスト

WordPressとGoogleは相性が良い

WordPressは、Google検索との相性も良いとされています。
サイト全体の閲覧者数に「検索流入」は大きく影響するため、どんなに優れたWebサイトを構築しても、閲覧者がいなければ意味がありません。CMSにはSEOに強いことが非常に重要です。GoogleとYahoo検索が大部分を占めるので、SEO対策に強いWordPressにはいくつかの理由で優位性があると考えられています。


適切なコンテンツを頻繁に公開できる

現在、Googleが検索順位を判断する上で最も重視しているのが、「優良なコンテンツ」であることです。検索上位に表示されるようには、検索した人が求める適切なモバイルフレンドリーのレイアウトと分かりやすいコンテンツ情報になります。

新しい情報ほど重要視され、アクティブなWebサイトは、ドメインごと評価が上がる傾向にあります。WordPressでは、誰でも簡単に見出しを付けながら、ディスクリプションやデザインを変更し、画像も交えながら、分かりやすいモバイルフレンドリーなレイアウトとコンテンツを作ることができます。
WordPressの操作も簡単なため、効率化されるので更新頻度も増加します。Googleから高評価を得るほかインバウンドマーケティングにも、十分な環境と言えます。

Google では、2015年4月21日より、ウェブサイトがモバイル フレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。

SEO対策に特化したプラグインを無料で利用できる

WordPressでは、SEO対策に必要な設定はプラグインをインストールすることで、簡単にSEO対策をすることが可能です。もともとSEOに強い構造をしているのですが、それをさらに強化することが可能となるのです。
記事ごとのSEO対策設定機能、ソーシャルメディア用のメタタグ生成機能、XMLサイトマップ生成機能、パンくずリスト機能、RSSフィードに挿入する文言の設定機能など、便利でSEOに必要な機能が無料で利用できます。

WordPressに役立つプラグイン記事もぜひご覧ください。
SEO対策に必要なWordPress構造化Schema.orgとは|フォチューナ トピックス
Yoast SEO WordPressプラグインでSEO対策|フォチューナ トピックス


多機能が利用でき、広い拡張性がある

非効率的だった業務を効率化することが、CMSの強みの一つです。
よって自社に合わせたCMSの機能を拡張できる、カスタマイズが可能なことも重要です。WordPressでは、基本システムにプラグイン(拡張機能)を追加することで、理想的な運用のための機能を追加することができます。

WordPressに役立つプラグイン記事もぜひご覧ください。
人気5つのWordPress+Eコマースプラグイン|フォチューナ トピックス
InstagramをWordPressに表示するプラグイン|フォチューナ トピックス


外部システムと連携できる

CMSはインバウンドマーケティングに必要なデータや経営の可視化するためのツールに連携することができます。

  • セキュアに顧客情報を管理するCRM(カスターマー リレーションシップ マネジメント)
  • 営業を効率化し、売上アップを実現することを目的とした営業支援ツールのSFA(セールス フォース オートメーション)
  • Googleのサービス・ツール群
  • ShopifyBASEmakeshopなどのネットショップ

散らばったデータを集計することは不要です。
CMSと外部ツールを連携することで、時間と労力を掛けずマーケティングすることができます。


インバウンドマーケティングとセールスソフトウェア
HubSpotと組み合わせで実現する自動化例

ハブスポット

顧客管理のオートメーション化

HubSpotの「Eメール送信」を活用し、見込み客やユーザーの興味関心のあるコンテンツをメールで自動的に配信することが出来ます。
例えば、見込み客からWEBサイト問い合わせがあった際、当日にサンクスメール、1週間後に興味がありそうなコンテンツのメルマガを送るなど、これまで営業マンの属人化していた手動作業を自動で行うことが出来ます。


営業支援と自動フォロー

HubSpot「スコアプロパティ」を活用し、特定の点数で採点、内部通知を営業担当に共有、コンタクトへ働きかけを知らせるなどアプローチが出来ます。
WEBサイト内のプロセス行動を予め決め(例えば、広告ページ → 商品・サービス → 問い合わせ → 見積書送付など)、スコアを割り振ります。購買意欲の高いユーザーもしくは見込み客の判定を自動化します。そうすることで商品・サービスページで離脱した見込み客は40点、問い合わせは80点、見積もり送付は100点などアプローチ優先度が可視化することで営業部門を効率化します。


その他マーケティング機能

HubSpotで実現できる機能のご紹介。

  • 自動で問合せ内容と個人情報をセキュアに管理。
  • WEBカタログをDLしたユーザーに、フェアのご案内メールを自動で配信。
  • オンラインセミナー参加者へ、フォローアップや招待メールを自動で配信。
  • 既存顧客へメールマガジンの配信。
  • 無料お試し登録後、フォローメールの配信。
  • 問合せに対して、自動で見積りを作成し送付。
  • 問合せがあったら、Slackに通知。
  • 営業ステージごとのフォローアップ。

※HubSpotは、無料利用できるfreeプラン、有料のStarter〜Enterpriseプランによって機能が異なります。

インバウンドマーケティングとセールスソフトウェア HubSpot


まとめ

ウェブサイトに誘導する相手は、誰でもいいわけではありません。リードに転換する可能性が高く、最終的に顧客として満足させられるような訪問者を集めることが重要です。そのためには、価値あるコンテンツを用意し、ターゲットとなる人たちにタイミングよく提供できるようにして、心をつかむ必要があります。
インバウンドマーケティングを実践するには、WordPressをコンテンツ戦略で活用することに大きなメリットがあります。

フォチューナではインバウンドマーケティングとインバウンドを意識した制作を支援しています。
WordPressへのCMS乗り換え、HubSpot導入はぜひお気軽にご相談ください。