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- 2024.01.21
これまでは店舗でしか叶わなかったオーダーメイド。しかし技術の進歩によりWEB上でも簡単にシミュレーション機能が使えるようになり、ECにオーダーメイド機能が取り入れられるようになりました。そこでECでオーダーメイドを扱うメリットについて紹介します。
ECの歴史
ECで生き残るためのオーダーメイド戦略
日本のEC市場規模は、いまだ拡大傾向にあります。2020年のパンデミックをきっかけに物販に限らず、動画や音楽のサブスクリプション配信サービスの台頭や旅行・飲食店のネット予約サイトなど、その形も多様化してきました。社会背景と消費スタイルの変革の中で、顧客の購買プロセスと購入心理が変わってきたとも言えます。
ECプラットフォーム
日本にECが本格的に導入されたのは1997年、楽天市場がスタートしたころです。それ以前はECサイトを持っているブランドはレアで、自社サイトでEC機能を持っているだけで商品が売れた時代でした。
その後、ECモールの戦国時代が幕を開けます。「モールに出店すれば売れる」と言われ、BtoCのEC市場規模は 1998年の645億円から2004年の5兆6,430億円と6年でなんと87倍も市場が膨れ上がりました。
主なECプラットフォーム | スタート/日本上陸年 |
---|---|
楽天市場 | 1997年 |
Yahooショッピング | 1999年 |
Amazon | 2000年 |
ZOZOTOWN | 2004年 |
au PAYマーケット | 2017年(旧Wowma!) |
Qoo10 | 2010年 |
メルカリ | 2013年 |
ECプラットフォームまたは、モール出店の最大のメリットは、なんと言っても集客力です。
しかし、ECモール拡大と同時に店舗側は、販売手数料や在庫のコントロールなど費用と作業負担が大きくなってしまうデメリットも抱えていました。そこで、フリマ形態のプラットフォーム登場で販売の選択肢が増え、1点モノを気軽に販売できるようになりました。
参考┃経済産業省次世代電子商取引推進協議会株式会社 NTTデータ経営研究所
参考┃ECMarketer itumo.┃【EC初心者向け】EC業界の歴史と今後の動向をざっくり解説
自社ECサイト・SNSショッピング
現在では、SNSがコミュニケーション起点となっていることからECの販売チャンネルとして売上UPする販売者が増えています。自社の商品をSNSで紹介したり、複数のSNSチャネルでコミュニケーションを取ることで、商品販売は「自社サイト派」が、近年多く見られます。
自社商品の魅力〜思いや背景を訴求して他社との差別化を図ることが重要視されるようになり、モールではなく、よりブランドのカラーとメッセージを伝えることができる店舗の自社ECへと回顧したからです。
またその裏には、パソコン・インターネット・スマートフォン、これらが一般的になったことでカスタマー側にオンラインショッピングが日常となったこと。店舗側は安くて高機能なASPカートシステムサービスを提供する企業が増えたことから、EC機能を手軽で安価に自社サイトに組み込むことができるようになったという世の中の変化があります。
加えて自社ECで集客に成功すればモールへの手数料を払う必要がなく、CPAが下がるというメリットも無視できません。
オーダーメイドとは
ECで生き残るためのオーダーメイド戦略
これまで実店舗での来店に限り、顧客に店舗スタッフが対応するオーダーメイド サービスが行われていました。実際の商品を見てもらいながら好みを聞いたり、サイズを測ったりという、オーダーメイド 行為は、今まではオンラインでは難しいと思われていましたが、技術の発展とともに簡単にできるようになりました。この オーダーメイドをオンラインで実現するのがシミュレーション機能と言えます。
出来上がりを具体的に画面上で再現することができるようになったので、顧客はイメージを見ながら自分好みのオリジナルの一点を注文することができるようになり、店舗側は顧客のニーズに多様性をもって応えられるようになったのです。
オンライン・オーダーメイドのメリット
ECで生き残るためのオーダーメイド戦略
【メリットその1】オーダーメイドは分野・業種を問わない
オーダーメイドという機能は業種を問わず広く転用可能です。アパレルブランドやシューズブランドはもちろん、ハウスメーカーのようなオンライン上での販売をしない業種でも、組み合わせを楽しめるコンテンツを通じて自社のファンを獲得することが可能。これはインバウンドマーケティングにも繋がります。
【メリットその2】顧客のニーズに応えることができる
オーダーメイドの成功例としては日本の伝統工芸も例外ではありません。例えば、だるまを製造・販売する会社『DARUMAYA』がそう。職人が丁寧に手作りするだるま。縁起物や土産物として需要があるものの、同じ色が一般的。そこで ECサイトにシミュレーション機能を導入、オーダーメイドが可能になったことで売り上げが回復、向上しました。
【メリットその3】オンラインだから24時間試してもらえる
実店舗へ来店しなくても、24時間ユーザーに購入体験を提供することで、販売機会損失を防ぐことができます。実際のアンケートで「事前に営業時間をインターネットで調べてから店舗に行くかどうか判断しますか?」という質問したところ、約52%が重視する と回答しています。
【メリットその4】過剰な材料在庫は不要になる
シミュレーション機能から注文を受けた商品は、生産とお届けまで時間がかかることが一般的です。オーダーメイド商品については、事前にお客様へ「お届けまで1週間」などお伝えしておけば受注生産が可能になります。企業、店舗側は、注文を受けてから生産を行うため過剰在庫 を持つ必要がありません。
【メリットその5】実店舗に来店するきっかけを作れる
シミュレーション機能から商品に興味を持ってくれた顧客を、来店させるきっかけづくりが出来ます。すべてオンラインで完結しない商品もあるでしょう。最後は実際に商品を見たい、アドバイスをもらって決めたい、など来店をきっかけに顧客と良好な関係を築くことができます。
オーダーメイド機能なら他社との差別化が簡単にでき、顧客の心も鷲掴み!
ECで生き残るためのオーダーメイド戦略
顧客が「何をどう選ベば良いか」悩むようになったため、商品のブランドに対する思いや背景が重要視されるようになったというのは前述の通り。そんな顧客の心理とニーズに応えるひとつの手段であるオーダーメイドは、今後ECサイトで他社との差別化をはかるうえで欠かせないポイントであり、顧客に選ばれるためのより重要なポイントとなっていくことでしょう。
フォチューナではオーダーメイドが可能なECサイトの制作を支援しています。
導入をお考えの際はぜひお気軽にご相談ください。
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AUTHOR PROFILE
HIROHATAWEBコンサルティング事業部 / 関西チーム プランナー
リテール業界を得意とし、WEBマーケティングを支援するプランナー。前職はリテール業界にて社内マーケティング兼、制作ディレクターを担当しておりました。フォチューナに入社後、WEBディレクター、営業を経て情報設計、開発案件にも携わっています。 制作し納品するだけでなく、公開後の運用フォローや、成果に近づくため伴走した支援を行っております。 HubSpotインバウンド認定資格を保持。
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