EC×SNS=『ソーシャルコマース』しまむらが8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケ
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2022.02.17

EC×SNS=『ソーシャルコマース』しまむらが8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケ

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どうしたらECサイトの売上を伸ばすことができるのか。多くの担当者が頭を悩ませているこの問題、SNSを使えば新しい可能性が開けるかもしれません。販促ツールとしてはもちろん、一歩先のソーシャルコマースを見据えた販促計画を立てるため、ソーシャルコマースの可能性とプラットフォーム別のコマース機能について解説します。

また、しまむらがweb戦略へシフトチェンジをして8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケを紹介します。


ソーシャルコマースの可能性

EC×SNS=『ソーシャルコマース』しまむらが8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケ

ソーシャルコマースとはECの販売チャネルの一つでSNSを利用したもの。日本ではまだは始まったばかりで大規模調査に至っておらず市場規模もまだ明らかになっていません。しかしその今後の可能性は、諸外国のEC全体の市場規模に占めるソーシャルコマースの割合と照らし合わせれば一目瞭然。日本での今後の可能性が見えてくるのです。


ソーシャルコマースの市場規模予測

ECの市場規模が世界で1番大きい中国、その売上は230兆円に占めるソーシャルコマース売上の割合はなんと13%以上、約20兆円に達しています。第2位のアメリカのEC市場規模は80兆円、ソーシャルコマースの売上割合は約4.3%で3兆円ほど。世界4位の日本はEC市場規模が約20兆円、中国には及ばずともEC市場におけるソーシャルコマースの割合を10%まで伸ばすことができれば2兆円ほどの市場が期待できると考えられます。

国別ソーシャルコマース市場

参考リンク:『令和2年度 産業経済研究委託事業 (電子商取引に関する市場調査)報告書』令和3年7月/経済産業省 商務情報政策局 情報経済課

中国とアメリカソーシャル・コマース市場

参考リンク:『2021年の売上は中国の10分の1。アメリカのソーシャルコマースの現況と今後』/businessinsider


プラットフォーム別の特徴

EC×SNS=『ソーシャルコマース』しまむらが8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケ

ソーシャルコマースを成功させるためには、自社のターゲットとメインユーザーの層が重なるプラットフォームを選ぶ必要があります。現在、ソーシャルコマースを導入しているSNSプラットフォームのメインユーザーの年齢層とコマース機能をまとめました。


利用率ナンバーワンの『LINE』

令和2年度の総務省調査によると、SNSの中でダントツの利用率 1 位、全世代で9割を超える利用者がいるのがLINEです。LINEショッピング、LINEギフトや LINE Pay などソーシャルコマースに関連する様々な事業を手がけており、どの世代にも満遍なくアプローチ可能。60代以上をターゲットに考えている場合は、現状LINE一択で考えておけばいいでしょう。


ソーシャルコマース機能が充実『Facebook』

特に40〜50代男性に高い利用率を誇るFacebook。その使い勝手の良さからソーシャルコマースを利用する企業を年々増やしています。Facebook内でクオリティの高いショッピングページを作成することができるほか、広告掲載やカタログ配信、メッセンジャーを使ってのユーザーとの直接のコミュニケーションも可能。さらに支払情報を事前登録すればワンクリック決済ができるなどユーザーにとっても利便性が高いのが特徴です。


ビジュアルコンテンツに強い『Instagram』

他と比較した際、特に10~30代の女性利用者が多いという特徴があるInstagram。順調に男性の利用者数も増やし、令和2年度のSNSプラットフォーム利用率はTwitter と並ぶ第 2 位へと躍進しました。そんなInstagramは2015年という比較的早い段階から、広告に「Shop now」ボタンや「Install」ボタンを導入。広告に設置されたこのボタンから、ユーザーは商品やサービスをそのまま購入できるようになりました。ビジュアルコンテンツから直接、販売へ繋げられるプラットフォームのため、特にアパレルなどのビジュアルに特化した商材に向いています。


SNSを販売チャネルにするメリット

EC×SNS=『ソーシャルコマース』しまむらが8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケ

SNSを使えば、ユーザーからのコメントに丁寧に回答することでリードの育成をしたり、またはECサイトへ誘導するような投稿やキャンペーンや新商品の告知投稿などを行うことで、企業ブランディングから顧客や潜在顧客とのコミュニケーションまで一括で行えるようになります。


しまむらが8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケ

「しまむら」が発表した2021年3〜11月期の連結業績は、売上高が前年同期比8.0%増の4368億円、営業利益が24.5%増の387億円、純利益が24.9%増の269億円だった。売上高と純利益は、第3四半期累計としては過去最高となった。

衣料品メーカーの「しまむら」が8ヶ月で純利益を25%も伸ばしています。その成功の理由はテレビCMをやめてデジタル販促にシフトしたこと。中でもSNSへの注力が大きく、SNSの会員数は前年の22.1%増、合計約2900万人に上っています。成功の秘訣はプラットフォーム別にしっかり戦略を練っているところ。LINEでは主に主婦層にむけ、チラシや動画広告の配信を行い、Instagramでは10代女性にターゲットを絞ったアカウント運用、YouTubeで配信する商品紹介動画を自社で制作・運営を行うことからSNSに注力していることがわかります。入れています。

さらに、自社のプライベートブランドとインフルエンサーの共同企画商品を販売することでSNSの会員数を増やすだけでなく、売上拡大へと繋げています。


ソーシャルコマースを活用してECの売上を伸ばそう

EC×SNS=『ソーシャルコマース』しまむらが8ヶ月で純利益25%も伸ばしたワケ

このようにECはSNSというチャネルを得て、潜在顧客との間に従来の広告ではできなかったインタラクティブな関係性を構築できるようになりました。自社商材の顧客ターゲットに合うSNSを見極め、運用体制、炎上リスクヘッジなどに気をつけながらファン層を拡大、SNSから自社のECサイトへスムーズに誘導することで売上拡大を目指しましょう。

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